インビザラインファーストは、米国アライン・テクノロジー社が開発した小児用のマウスピース型歯列矯正装置です。
インビザラインファーストは混合歯列期(子供の歯と大人の歯の交換期)にあるお子さんが対象です。ただし、適用年齢でないタイミングでも、お口の中の状況によってはインビザラインファーストで治療が受けられることもあります。これまでは大人の歯列矯正を対象にしていましたが、インビザラインシステムの技術の進歩と症例の蓄積により、混合歯列期の歯列矯正治療にも適応できるようになりました。
口腔外科の治療で最も多いのは、親知らずの抜歯です。
親知らずは、20歳前後で生えてくる第3大臼歯のことです。全ての人が生えてくるわけではありません。
もともと親知らずが無い人もいますし、顎の骨に埋まったままの人、半分だけ生えてくる人などがいます。
ただ歯並びを綺麗にするだけでなく、歯と顎の正常な成長と発育を促すこと、将来的な歯の問題を未然に防ぐこと、身体の発育へのサポートを行なっています。
歯の噛み合わせと体は密接に関連しており、歯並びや顎の位置が正しくなければ全身にさまざまな悪影響が生じる恐れがあります。頸椎の角度がずれることで動脈などが圧迫されて左右差が生まれ、最終的には脳への血流が阻害されて慢性的な片頭痛や肩凝りといった不定愁訴の原因になるケースもあります。噛み合わせが整うことで、全身の力のかけ方や呼吸の仕方なども変わり、スポーツでのパフォーマンス向上、勉強や仕事への集中力、睡眠時無呼吸症候群の改善などにつながるなど、数多くのメリットが期待できます。
多感な年頃のお子さんが普段の生活で負担にならずに矯正治療期間を過ごせるよう、二人三脚で治療を進められるようにしています。女性スタッフが対応をしたり、小さなお子様には消しゴムやシールのプレゼントも行っており、なるべく歯医者に通いやすいような工夫をしています。
iTeroを使用して、お口の中をスキャンします。スキャンしたデータを基にシミュレーションを作成し、歯並びがどう変化するのかを説明させていただきます。治療前に治療後のイメージがつきやすくなりますので、安心して治療を開始していただくことができます。
子どもの歯並びの問題を放置してしまうと、顎の骨の成長不全や、上下の顎の位置がズレるなど正しい噛み合わせに悪影響を及ぼしてしまいます。
● 歯がでこぼこしていて、うまく歯磨きができない
● ポカンと口が開いていることがよくある
● 発音が悪い時がある
● 唇がよく乾燥する
● 指しゃぶりが続いている
● 歯がでこぼこしていて、うまく歯磨きができない
心当たりのある場合は、すでに歯並びが悪いもしくは今後歯並びが悪くなる可能性があります。健やかな発育を守るためには、歯並びの問題を解消し、噛み合わせを良くすることがとても大切です。
歯がガタついている、出っ歯、受け口など、それぞれのお子さんによって気になる歯並びが異なります。見た目だけでなく、これからの発育が心配になることもあるでしょう。歯並びに問題があると、虫歯 になりやすい、中耳炎を繰り返す、筆圧が弱い、集中力の低下など生活に様々な悪影響を及ぼします。
骨格に問題がない歯並びの場合、インビザラインファーストで治療が可能なケースがほとんどです。少しでも気になる方は、早めに相談してください。
インビザラインファーストは、歯が綺麗に並ぶスペースがない歯並びや、噛み合わせの改善が必要な受け口など、幅広い症例に対応して います。混合期を対象としたマウスピース型矯正装置のため、乳歯の小さな歯にもしっかりとフィットするよう設計されています。
インビザラインファーストは、厚みはわずか0.5ミリと非常に薄く、透明な医療用プラスチックで作製されているため、日中に装着していてもほとんど目立ちません。多感な年頃のお子さんでも周りに気付かれることなく歯並びをきれいに整えられるため、挑戦しやすい矯正装置といえるでしょう。
インビザラインファーストには、従来の小児矯正よりもいくつかの優れた面があります。矯正治療では、顎の拡大と歯列を整える治療は別々の装置を使用し、小児矯正では歯列までを綺麗に整えることは難しいといわれています。一方インビザラインファーストは、顎を理想的な方向へ広げながら歯並びを整える治療が可能です。
インビザラインファーストは取り外しが簡単にできる矯正装置となっています。「矯正中に食べられないもの」がなく、栄養バランスが気になる成長期のお子さまでも安心して治療を開始できます。また、歯磨きの時も取り外せるので、今まで通りに歯磨きができます。
ワイヤー矯正の場合は、一気に歯を動かすためインビザラインファーストよりも歯を引っ張る力がかかります。そのため、痛みを強く感じることがあります。しかし、インビザラインファーストの場合はゆっくりと歯を動かしていくので痛みが少なくお子様の負担も少なくなります。また、ワイヤー器具が口の中に当たって口内炎ができることもありませんので、痛みや不快感がなく歯並びを整えることができます。
マウスピースはプラスチック素材でできているため、金属アレルギーの方でも安心して矯正を行うことが可能です。
矯正治療がはじまると、ご自宅でマウスピースを定期的に交換して治療を進めていきます。 治療の進行度合を確認するための通院は、1.5~3カ月に1回ほどの頻度です。お稽古や学業で忙しいお子さんや、通院の付き添いに時間が取れない親御さんでも少ない負担で治療を続けられるでしょう。
また、マウスピースは舌触りが滑らかな医療用プラスチックを使用します。口内炎に繋がるようなデコボコが少ないことから、口内トラブルが少なくスムーズに治療を進められます。
インビザラインファーストのマウスピースは、透明度の高い素材で作製しています。スポーツ用マウスピースのような厚みもないため、装着時に口元がもっこりした印象を与えることもありません。また、無色透明なマウスピースは日中に装着していても大きく目立たず、多感な時期で見た目が気になるお子さんでも、装置をからかわれる心配はほとんどないでしょう。
マウスピースは非常に薄く柔軟性があるため、楽器演奏やスポーツを行うときも装着したまま安全に取り組めます。スポーツ中の転倒や衝突などによって、矯正装置が粘膜を傷つける心配はほとんどなく、インビザラインファーストがお子さんの部活動に大きな支障をきたす可能性は低いといるでしょう。どうしても違和感がある場合や、スポーツなどでアゴ周りに強い圧力をかけてしまう場合は、マウスピースを一時的に取り外して行うことも可能です。
マウスピースは寝ている間の時間を含み、1日22時間以上の装着が必要です。いつでも取り外せるため衛生的な反面、装着を嫌がってしまうと治療がうまく進みません。インビザラインファーストには、上顎の奥歯の隅に「コンプライアンス・インジケータ」と呼ばれる青い小さな突起がついています。このインジケータは、長時間唾液に触れていると、徐々に青い色が薄れていき、最終的には透明に近くなります。装着時間が正しく守られているかを判別できる機能のため、うまく活用しながら親子で協力して治療を進めましょう。
お子さんの歯並びが気になるものの「いつ治療を開始したらいいのか分からない」「相談のタイミングが分からない」などの疑問を抱えている親御さんも多いのではないでしょうか。
子どもの矯正治療は、症例によって治療開始に最適な時期が異なります。春藤歯科医院では、インビザラインファーストの適応年齢は5歳〜11歳ごろ、永久歯が生えそろうまでの時期と説明しています。5歳〜11歳の頃に行う小児矯正は、「顎を大きく成長させるためのサポート」です。
1番顎が成長するこの時期の矯正は、下記を目的として行われます。
● 抜歯を避けるため
● 骨格的な改善を計るため
● 治療を簡単に終了に導くため
● 不正咬合の予防のため
この時期の小児矯正は、脳の正常な発育を促すこの時期にしかできない矯正治療なのです。
矯正治療を早めに行うと、顎の成長を利用できるためスムーズに治療が進んだり、将来的に抜歯しない矯正治療が可能になったりとさまざまなメリットが得られます。インビザラインファーストは顎を広げる一期治療の特徴を持ちつつ、歯並びを細かく並べる2期治療(従来の治療では別の装置を使用)も可能なため、矯正治療がより短く簡単になるのです。
ただし、治療時期は早ければ早い方がいいということではありません。お口の中の状態によって適切な時期が異なるため、「早めに治療を開始する」ことよりも「早めに歯科医師へ相談しておく」ことを意識するようにしましょう。
矯正治療を適切な時期に行わず先送りにしてしまうと、噛み合わせの悪化や顔の歪みなどさまざまなトラブルを引き起こします。大人になってから矯正治療では顎の成長を利用した治療が難しくなるため、治療期間や費用がさかんでしまうことも少なくありません。顎の骨が柔らかい成長期に受診し、早めに矯正治療の相談をしておくことをおすすめします。
インビザラインファーストは、一般的に乳歯から永久歯に生え変わる6歳~12歳ごろのお子さんが対象です。ただし、実際にはお口の中の状況で判断するため、年齢は矯正治療を始める目安として参考にするとよいでしょう。
春藤歯科医院では、下記条件を必ずお伝えしています。
● 第一大臼歯が萌出している
● 切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
● 少なくとも3/4顎に乳歯(C・D・E)または未萌出の永久歯(3・4・5)が2歯以上ある
ただし、インビザラインファーストが適応できるかは歯科医師の判断によります。中でも、骨格の異常が原因で引き起こされる重度な噛み合わせの問題は、インビザラインファーストで対応できず、外科的な治療と併せて矯正を行う必要がある場合もあります。インビザラインファーストは顎の成長を促す一期治療と歯を並べる2期治療を同時に行えます。噛み合わせの程度が軽い場合はインビザラインファーストで治療が完結するため、矯正治療にかかる期間が短く済みます。
自宅では正しい判断が難しいため、詳しい内容は歯科医院を受診して相談してみましょう。
診断 | 叢生 |
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年齢 | 10代 |
治療 | インビザラインファースト |
治療期間 | 1年4ヶ月(現在保定中) |
治療費用 | 473,000(税込) |
リスク/副作用 | 20時間以上装着しないと移動しない |
※個人差があります
食事の後にアライナーを装着し忘れるなどして決められた時間(1日22時間以上)アライナーを装着しないと、矯正期間が延びてしまったり矯正結果に影響がでます。食事と歯磨き以外の時間はしっかりと装着し、スムーズに治療を進められるよう徹底した自己管理行ってください。また、歯科医院より装着方法に指示がある場合はよく守り、歯科医院協力することが大切です。
ℚ. インビザラインファーストのマウスピースは、子どもが使って安全ですか?
A,インビザラインファーストは、薄い滑らかな素材を使用しているため、お子さんが思いきり遊んでも装置によるケガの心配は少ないと考えられます。また、マウスピース作製に使用する素材は日本の薬事認証をしているため、アレルギーなどに関する安全性は確保されています。
※ただし、マウスピース型矯正装置であるインビザライン(インビザラインファースト含む)は、米国アライン社が製造しているため、日本での薬機法対象外の矯正装置となります。そのため、承認薬品を対象とする医薬品副作用救済制度の対象外となる場合があります。
ℚ. 虫歯があっても矯正できる?
A, 虫歯がある場合は先に虫歯治療を完了させてから、矯正治療を開始します。インビザラインファーストは長時間マウスピースを装着する必要があることや、乳歯が永久歯よりも歯質が弱いことから、装置をつけていない状態に比べて虫歯になるリスクが高くなってしまいます。歯磨きが苦手なお子さんは、矯正治療開始と同時に歯磨き指導を受けるようにしましょう。
ℚ. 乳歯が抜けててもインビザラインファーストで矯正できる?
A, インビザラインファーストは、乳歯と永久歯が混在する時期に適用される矯正装置です。すべての乳歯が抜けていて永久歯に生え変わっている場合は、インビザラインファーストでの治療ができません。一部の乳歯が抜けている場合ではインビザラインファーストが適用されるため、当院へお気軽にご相談ください。
当院では、矯正治療のご契約を無理に勧めることはありません。治療計画が不明瞭なまま治療を開始させたり、納得できない内容での契約を強要することは一切ありませんのでご安心ください。シミュレーション画像で矯正治療中の歯の動きなど、一連の流れを確認していただき、治療計画にご納得いただいてから、マウスピース工場にインビザラインファーストを発注します。なるお子さんでも、装置をからかわれる心配はほとんどないでしょう。
春藤歯科医院の矯正治療へのこだわり
院長の歯科医人生について