咬合治療は噛み合わせのズレを治す治療です。
正しい噛み合わせでお口と身体の健康を手に入れましょう。
● うまく物が噛めない
● 噛んだ時に痛みがある
● 顎関節症の症状
(口を開けると痛みがある、顎の関節で音が鳴る、口を大きく開けることができない)
● 口が乾く
● 食べ物を飲み込みにくい
● 頭痛
● 肩こり
● 腰痛
● 耳の異常(耳鳴り、めまい)
● 目の周辺の異常(目の疲れ、充血)
これらは一例です。
噛み合わせに問題があると、歯やお口周辺だけでなく、全身のあらゆるところに異常が起きることがあります。
もちろん全てが噛み合わせだけで解決するわけではありません。複合的に色々な要素が絡んで、全身の症状となって現れている可能性があります。
様々な治療を試したけれど、一向に良くならない場合には、噛み合わせに目を向けてみましょう。もしかしたら、噛み合わせが原因になっているかもしれません。
噛み合わせが悪くなってしまうのには、先天的な原因と、後天的な原因があります。
これらは、噛み合わせの大きなズレにつながります。治療方法を決めていくのにあたって、原因が何かを知るのは大切になります。
遺伝的なものです。骨格の問題などで噛み合わせが悪くなってしまいます。
矯正治療で、しっかりと噛み合わせを治す必要がある場合が多いです。
指しゃぶり、頬杖、口呼吸などの習慣により、噛み合わせが悪くなります。
これらの癖を早めに改善することで、悪い噛み合わせになることを予防できます。
治療をする時に、これらの癖が治っていない場合には、治療と同時に習慣の改善も必要になります。
歯科治療では、噛み合わせの治療は避けて通れません。必ず噛み合わせの確認をしながら治療を進めていきます。
当院では、定期検診でも噛み合わせのチェックをしていきます。
このような不安はありませんか?
● なんとなく噛み合わせがしっくりこない
● お口周辺に違和感がある
● 肩こりや頭痛がひどいけれど、噛み合わせと関係があるのか気になる
噛み合わせの調整によって改善する可能性がありますので、ご相談ください。
当院では、一本一本の歯の噛み合わせの面を咬合紙(こうごうし)という赤色と青色の薄い紙を使って細かくチェックしていきます。
上下の歯が当たる状態を注意深く確認しながら、ミクロン単位で調整していきます。
詰め物や被せ物に大きなズレがある場合には、作り替えをおすすめすることもあります。
噛み合わせのズレが大きい場合は矯正治療で、正しい噛み合わせへと改善することをおすすめします。
矯正治療は、歯並びを整えて見た目を良くするだけではありません。噛み合わせを整え、正しい噛み合わせを作っていきます。
患者様にとっては、見た目が最も気になるところかもしれませんが、矯正治療の本質は「噛み合わせを整えること」にあります。
噛み合わせを整えることにより、見た目を美しくし、ご自身の歯を長く残すことにつながります。
当院では、透明なマウスピースを装着するインビザライン矯正を行っています。矯正装置の見た目が気にならないので、中高年になってから矯正治療を始める方もいらっしゃいます。
またお子様には、顎の正常な発育を促す矯正治療も行っています。
正しい噛み合わせは、歯とお口の健康の基本です。矯正治療のご相談がある場合には、お声をお掛けください。
噛み合わせと関係が深い悪い癖に「歯ぎしり」と「食いしばり」があります。
こんなことはありませんか?
● 仕事などで集中していると歯を食いしばっている
● 家族に歯ぎしりを指摘される
● 朝起きた時に、顎のあたりが疲れている感じがする など
当てはまる場合には、「歯ぎしり」や「食いしばり」が癖になっている可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりは、上下の歯の噛み合わせや、ストレスなどが深く関係していると言われています。
お子様の場合は、乳歯が生え始めた頃や、乳歯から永久歯に生え変わるタイミングで、歯ぎしりが起こることがあります。この場合は、噛み合わせが作られている途中なので、問題がないことが多いです。心配な場合はご相談ください。
歯ぎしりや食いしばりは想像以上に、歯や顎に大きな負担がかかっています。続けていると、様々なトラブルを招くことがありますので、予防や改善が必要です。
歯ぎしりや食いしばりでは、男女平均して70kgもの力が歯にかかっていると言われています。力の強い男性では最大100kgもの力がかかります。
起こりやすいトラブルには次のものがあげられます。
◇ 歯が割れる、欠ける ◇
歯のエナメル質は人間の体の中で一番硬い組織で覆われていますが、歯ぎしりや食いしばりで割れることや欠けることがあります。
特に神経を失っている歯の場合は、歯の質が脆くなっているので、歯の根が割れてしまうこともあります。歯の根が割れてしまうと、抜歯が必要になることがほとんどです。
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やわらかいもの(尺度1)~かたいもの(尺度15)で表され、ダイヤモンドは尺度10、ガラス5、大理石3~4、金2.5~3とされています。
歯のエナメル質は人間の体の中で一番硬い組織で、モース硬度は6~7です。
その下にある象牙質はエナメル質より少しやわらかく、モース硬度は5~6です。
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◇ 知覚過敏 ◇
歯ぎしりや食いしばりがあると、歯と歯ぐきの境目のあたりの歯質が欠けてきてしまうことがあります。欠けが大きくなると、冷たいものがしみるなど、知覚過敏の症状が出ることがあります。
◇ 歯周病の悪化 ◇
歯周病は、歯を支える組織が破壊されていく病気です。
歯ぎしりや食いしばりで、歯に大きな力が加わると、歯を支える組織が炎症を起こし、歯周病が悪化してしまうことがあります。
歯ぎしりや食いしばりは、上下の歯の噛み合わせが深く関係しています。噛み合わせの状態を調べ、細かく調整していくことで、改善することがあります。
また、詰め物や被せ物の噛み合わせにズレが生じている場合には、詰め物や被せ物を作り替えて調整することもあります。
◇ マウスピースで負担を軽減する治療 ◇
噛み合わせの調整をした後は、マウスピースを装着して、歯や顎にかかる負担を軽減させ、歯ぎしりや食いしばりを改善させる方法があります。
食いしばりのあるタイミングや、就寝時にマウスピースを装着します。マウスピースがクッション材になり、歯や顎への負担が軽減します。
上下の歯が噛み合わない状況を作り出せるため、リラックスした状態になり、歯ぎしりや食いしばりが改善も期待できます。
歯ぎしり治療用のマウスピースは、保険の適用になりますので、お気軽にご相談ください。
マウスピースを作製した場合には、定期検診と合わせて、マウスピースの状態のチェックも受けるようにしましょう。噛み合わせの変化などにより、調整や作り替えが必要になる場合があります。
悪い噛み合わせは、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
噛み合わせは、お口の状況が変われば必ず変化しますので、継続的に状態をチェックする必要があります。
歯を長く使い続けるためには、虫歯や歯周病の予防が必要不可欠です。
噛み合わせは、そのどちらにも関係しています。
数ヶ月に一度、歯科医院で定期検診を受けて、噛み合わせのチェックも含め、お口全体のチェックをしていきましょう。