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インビザライン矯正後に後戻りしたら!対処法と予防法を解説!

こんにちは。神戸市垂水区にある春藤歯科医院です。

インビザラインのマウスピース

インビザライン矯正後に、きれいに整った歯がもとに戻らないか不安になる方もいるでしょう。矯正治療後に歯並びや噛み合わせがもとの状態に戻ることを後戻りといいます。

どのような矯正方法でも後戻りのリスクがあり、インビザライン矯正後にも起こる可能性があります。矯正治療後は指示された方法で後戻りを予防しなければ、歯並びや噛み合わせが再び乱れることもあるのです。

本記事では、インビザライン矯正後の後戻りの原因や予防法、対処法についてお話しします。インビザライン矯正後の後戻りを防ぎたい方は、ぜひこの記事を参考にきれいな歯並びを維持してください。

後戻りとは

インビザライン治療後後戻りをしたイメージ

歯の矯正治療を受けた後に、もとの歯並びや噛み合わせの状態に戻ることを後戻りといいます。

歯は周囲の骨や歯茎などの組織に支えられています。矯正治療後は、歯の周囲の組織が安定していないため、歯が動きやすい状態なのです。

矯正治療後に指示された保定やケアをおこなわなければ、もとの悪い歯並びや噛み合わせに戻る可能性があります。

後戻りはインビザライン矯正に限らず、どの矯正治療でも起こる可能性があります。矯正装置による治療で満足せず、治療後の後戻りを予防することが大切です。

インビザライン矯正後に後戻りする原因

インビザライン矯正後に後戻りする原因イメージ

インビザライン矯正が終わった後に後戻りする原因は、リテーナーの装着不足や加齢による歯の変化、口内トラブル、悪い習慣の4つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

保定装置(リテーナー)の装着不足

インビザライン矯正の治療後、保定装置(リテーナー)の装着時間を守らないと、少しずつ歯がもとの位置に戻る可能性があります。リテーナーは、矯正治療後の歯を保定し、後戻りを防ぐための装置です。

少なくとも1年以上、毎日装着する必要があります。取り外しできるリテーナーもありますが、その場合は歯磨きと食事の時間を除く1日20時間以上装着しなければなりません。

歯科医師が装着しなくて良いと判断するまでは、毎日決められた時間装着しましょう。

加齢による歯の変化

加齢などによって、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。年を重ねるにつれて、歯を支える歯槽骨が減って不安定になったり、奥歯がすり減って噛み合わせが変わったりすることがあるのです。

口内のトラブル

虫歯や歯周病などの口内トラブルが発生すると、歯や歯茎に炎症が起こります。歯が不安定になり、後戻りにつながることがあるでしょう。

また、これらのトラブルによって歯茎に痛みや腫れが生じると、リテーナーの装着が苦痛になるかもしれません。

悪い生活習慣や癖

歯並びに影響する生活習慣や悪い癖を続けていると、後戻りにつながります。下記の癖がないか、チェックしてみましょう。

口呼吸

慢性的な鼻詰まりなどが原因で口呼吸する習慣があると、口まわりの筋肉の緩みや骨格のゆがみなどにつながります。噛み合わせに悪影響が及ぶので、後戻りも進行します。

原因となる疾患があるなら治療し、できるだけ鼻呼吸することを意識しましょう。

舌の癖

舌で前歯を押したり、飲み込むときに舌を出したりする癖は、歯が前に突出する原因になります。矯正治療後の歯が動きやすい時期におこなうと、前歯が移動しやすいでしょう。

普段から、上顎の前歯の裏側あたりに舌をけるように意識することが大切です。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎の骨に負荷をかけます。就寝中などに無意識におこなっていることもあるので、自分では気づきにくいかもしれません。

歯ぎしりや食いしばりの改善には、夜用のマウスピースなどが効果的です。リテーナー装着時は使用が難しいこともあるので、歯科医師に確認してみましょう。

片側で噛む

片側で食べ物を噛む癖があると、顔の骨格のゆがみや変形につながります。噛み合わせる力にも左右差が出るので、後戻りが進行しやすいです。

食事のときに、両側の奥歯で噛む習慣をつけることが大切です。

頬杖をつく

頬杖をつくことも、歯並びに影響する生活習慣のひとつです。片側から手で顎の骨を推し続けることで、顎の位置が少しずつ移動し後戻りの原因になります。

普段から座るときに姿勢を正して、腕に頼らないことが大切です。

うつぶせ寝や横向き寝

うつぶせ寝や横向き寝も、顎を圧迫して負担をかける原因になります。以前から習慣になっているようなら、寝返りしやすい環境に変えるなど、矯正治療中から改善すると良いでしょう。

インビザライン矯正後の後戻りを防ぐ方法

インビザライン矯正後の後戻りを防ぐため口腔ケアをしている人

インビザライン矯正後の後戻りを防ぐ方法は、以下のとおりです。それぞれ詳しく解説していきます。

リテーナーを正しく装着する

後戻りを防ぐために、リテーナーを指示されたとおりに装着しましょう。1年以上は毎日リテーナーを装着する必要があるとされています。

リテーナーは患者さまが管理するため、紛失したり装着を忘れたりすることもあるかもしれません。着け忘れることが多い場合は固定式の保定装置に切り替えられるので、歯科医師に相談してみると良いでしょう。

歯や歯茎のケアを行う

虫歯や歯周病の口内トラブルを発生させないためにも、歯や歯茎のケアはしっかりおこないましょう。歯みがきは毎食後おこない、奥歯の噛む面から歯の裏側、表面に向けてブラッシングしてしっかり汚れを落とします。

汚れがたまりやすい歯と歯の間などは、歯ブラシを立てて磨けば綺麗にできます。

悪習慣を改善する

歯や顎に負担をかける舌癖や頬杖などの悪習慣を、普段から意識して改善しましょう。改善が難しいようなら、口腔筋機能療法(MFT)をおこなうのも効果的です。

口腔筋機能療法は、口まわりの筋肉をきたえて舌や唇を正しい位置に戻したり、正しい飲み込み方などを覚えたりする訓練です。全ての歯科医院が対応しているわけではありませんが、興味がある方は歯科医師に一度相談してみると良いでしょう。

禁煙を目指す

過度な喫煙は、歯周病のリスクを高めます。1日10本以上喫煙すると5.4倍、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、重症化しやすくなるとも言われています。

禁煙すれば、歯周病の危険性が下がっていくことも過去の研究結果からわかっています。

歯周病になって歯茎や顎の骨の状態が悪化すると後戻りも生じやすくなるので、予防するためには禁煙しましょう。

参照元:特定非常利活動法人 日本臨床歯周病学会「歯周病と煙草の関係」

親知らずの抜歯

後戻りを防ぐために、親知らずの抜歯を検討することがあります。真っ直ぐ生えていて噛み合っていれば問題ないですが、骨の中に埋まったまま出てこなかったり、横向きや斜めに生えてきたりすることも多いです。

親知らずの生え方によっては、矯正で整えた歯並びが後方から崩される危険性があります。後戻りを防ぐために、あらかじめ抜歯することも珍しくありません。

定期的にメンテナンスを受ける

矯正治療後の定期検診はかかさずに受けましょう。歯科医師に診てもらわないと、歯並びや噛み合わせのわずかな変化に気づかないこともあります。

また、虫歯や歯周病などの口内トラブルの有無をチェックしてもらったり、適切なケア方法を学んだりするためにも、メンテナンスは大切です。

インビザライン矯正後に後戻りしたときの対処法

後戻りをしたため再治療している人

後戻りに気づいた場合は、できるだけ早く治療を受けた歯科医院に相談しましょう。リテーナーを着けたときの違和感や、噛み合わせの感覚に変化が生じた場合は後戻りしているサインかもしれません。

後戻りが生じた場合は、一般的に以下の方法で対応します。

リテーナーを装着する

軽度な後戻りであれば、リテーナーの装着で改善が期待できるケースがあります。これ以上後戻りを進行させないためにも、早めに受診して相談することが大切です。

再治療を検討する

後戻りが進行してリテーナーを装着できなくなった場合は、再治療が必要になります。以前より矯正期間は短くなるかもしれませんが、治療費は発生するでしょう。

再治療をできるだけ避けるためにも、後戻りを予防し少しでも異変があったら早めに受診することが重要です。

まとめ

インビザラインを持っている人

この記事では、インビザライン矯正後の後戻りの原因や予防法、対処法についてお話ししました。

インビザライン矯正で整った歯並びや噛み合わせは、リテーナーの装着不足や加齢、口内トラブル、悪い習慣などが原因でもとの状態に戻ることがあります。後戻りを予防するためには、リテーナーを決められた時間装着したり禁煙したりする必要があるでしょう。

定期検診を受けることも、後戻りや虫歯・歯周病を予防するために重要です。後戻りが生じた場合は、早めに治療を受けた歯科医院に相談して対処法を検討してもらいましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、神戸市垂水区にある春藤歯科医院にお気軽にご相談ください。

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