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虫歯のメカニズムをわかりやすく紹介!予防するための歯磨きのポイント

こんにちは。神戸市垂水区にある春藤歯科医院です。

虫歯は、子どもから大人まで誰しもがかかる可能性の高い身近な疾患のひとつです。なんとなくは知っていても、虫歯が発生する仕組みや進行別の症状などについては、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、虫歯のメカニズムや進行度別の症状、治療期間の目安・費用などについて詳しく解説します。虫歯を予防するためのポイントも紹介するので、虫歯になりやすくて困っている方や虫歯を予防したい方、虫歯ができるメカニズムを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯のメカニズム

虫歯のメカニズムを説明する歯科医師

虫歯は、さまざまな原因によって引き起こされる病気です。大きな原因になっているのは、原因菌、糖質、歯の質の3つで、加えて時間の経過が重なったときに虫歯が発生するといわれています。

虫歯がつくられる際の詳しいメカニズムは、以下の通りです。

  1. 原因菌(ミュータンス菌)が糖を取り込み、歯垢を作る
  2. 歯垢の中で菌が増殖し、糖から酸をつくる
  3. 酸によって歯からカルシウムやリンが溶け出す(脱灰)
  4. 虫歯が進行し、歯に穴が開く

虫歯は重症化するまで自覚症状があまり出ないため、気づいたときには進行している場合が多くあります。進行して穴が開いている場合は自然には元の状態に戻せないため、初期段階で治療することが非常に重要です。

虫歯の進行レベル

虫歯の進行イメージ

虫歯の進行レベルは、以下の5つに分けられています。

  • 初期むし歯(CO)
  • エナメル質のむし歯(C1)
  • 象牙質まで進んだむし歯(C2)
  • 神経まで進んだむし歯(C3)
  • 歯根だけ残ったむし歯(C4)

それぞれの進行レベルの症状や、痛みについて解説します。

初期むし歯(CO)

初期虫歯は歯に穴が空いていない状態ですが、表面が溶けて艶がなくなります。白く濁って見えたり、薄茶色に見えたりします。痛みなどの自覚症状はなく、初期の虫歯であれば再石灰化により健康な歯に戻すことが可能です。

再石灰化とは、唾液の働きによって溶け出したカルシウムやリン酸が歯の表面に戻ることを指します。再石灰化を促進するには、フッ素配合の歯磨き粉が効果的です。初期の虫歯に使用すると、健康な歯を取り戻せる可能性が高まります。

エナメル質のむし歯(C1)

エナメル質の虫歯は、歯の表面の限られた範囲に穴が開いている状態です。この段階では、痛みを感じたりしみたりすることはほとんどありません。

象牙質まで進んだむし歯(C2)

C2は、虫歯が歯の内部に広がった状態です。象牙質の部分まで進行しているため、冷たい飲み物や食べ物で痛みを感じる場合があります。

神経まで進んだむし歯(C3)

表面の穴は大きくなくても内部で広がっている場合が多く、虫歯が進行しています。この段階になると、何もしていなくても激しい痛みを感じるでしょう。

歯根だけ残ったむし歯(C4)

歯冠部と呼ばれる、歯ぐきから上の部分がほとんど崩壊し歯根だけ残った状態です。神経が死ぬと痛みを感じなくなりますが、神経が露出して細菌に感染すると膿が溜まり、再び激しい痛みが生じます。

放置すると全身の健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。治療も困難になるため、抜歯して対応するケースが増加します。

虫歯になりやすい生活習慣

甘いジュースを飲む人

虫歯になりやすい生活習慣は、以下のとおりです。

  • 正しく歯磨きできていない
  • 糖分を含んだ飲食物をよく摂取する
  • だらだらと飲食する・早食い

虫歯を予防するためには、虫歯になりやすい生活習慣を避けることが大切です。

正しく歯磨きできていない

正しく歯磨きできていない場合は、虫歯になりやすくなります。歯磨きが不十分な場合、食べかすや歯垢(プラーク)が歯に残って、細菌が増殖するためです。

特に、寝る前に歯磨きを怠ると虫歯になる可能性が高まります。睡眠中は唾液の分泌が低下するので、自浄作用や抗菌作用が十分に働かないためです。

また、食事を摂ると糖分を利用して細菌が酸をつくるため、食べたら歯を磨くことを意識しましょう。

糖分を含んだ飲食物をよく摂取する

砂糖などの糖分は、虫歯の原因菌が好む主要な栄養源です。キャンディやチョコレートなどの甘いお菓子やジュース、砂糖入りのコーヒーなどを頻繁に摂取すると、細菌が酸をつくり出しやすくなります。

飲食の回数が多いほど口腔内が酸性になる時間が長くなり、歯質からカルシウムやリンが溶け出すため注意しましょう。

だらだらと飲食する・早食い

飲食にだらだらと時間をかけたり、反対に早食いしたりする食べ方も、虫歯になる可能性を高める習慣です。食事時間が長くなると口腔内が酸性の状態が続き、虫歯菌が活動しやすくなるためです。

本来は、食事しない時間があることで唾液によって酸が中和されますが、長時間食べ続けると酸性の状態が持続し、エナメル質が溶けていきます。

反対に、早食いすると唾液の分泌量が減り、口腔内の洗浄力が低下します。唾液には抗菌作用や酸を中和する効果がありますが、しっかりと噛むことで分泌が促進されるためです。

食事をする際は適度に間隔をあけて時間を守り、よく噛むことを意識しましょう。

虫歯を予防するための歯磨きのポイント

歯磨きのポイントを説明する女性

虫歯を予防するためには、歯磨きをしっかりと行うことが大切です。ここでは、虫歯を予防するための歯磨きのポイントを3つに分けて紹介します。

  • 磨き方
  • 頻度とタイミング
  • 適切な歯ブラシ・歯磨き粉の選び方

正しい歯磨きの方法を把握し、普段の生活から虫歯予防に努めましょう。

磨き方

歯磨きを正しく行うポイントは、以下の3つです。

  • 毛先を歯面にしっかりあてる
  • 軽い力で磨く
  • 小刻みに動かす

歯ブラシは、歯と歯肉の境目や歯と歯の間にきちんとあてましょう。力加減は、150g〜200g程度の軽い力がよいとされています。具体的には、歯に当てた歯ブラシの毛先が曲がらない程度を意識しましょう。

磨く際は、歯と歯茎の境目に45度の角度で歯ブラシを当て、軽く小刻みに動かします。

頻度とタイミング

虫歯を予防するためには、歯磨きのタイミングや頻度も重要です。基本的に食べたら磨くことが大切ですが、難しい方は最低でも1日に2回は磨くように努めましょう。2回の場合、起床時と就寝前に磨いてください。

適切な歯ブラシ・歯磨き粉の選び方

適切な歯ブラシや歯磨き粉を選ぶ点も、虫歯予防に非常に大切です。

歯ブラシは、歯の大きさや歯並びの状態によって使い心地が変わります。ご自身の使いやすさに合わせて選択する必要がありますが、難しければ歯科医院で相談してみましょう。毛先が開いた歯ブラシでは汚れが十分に落ちなくなるため、1ヶ月に1本を目安に取り替えてください。

歯磨き粉は、配合成分によってさまざまな効果が期待できます。虫歯予防を考慮して選ぶ場合は、フッ素入りの歯磨き粉がよいでしょう。

フッ素は、歯を強化して虫歯の酸による溶解を防いでくれます。

虫歯の治療にかかる費用と期間

虫歯治療の費用と期間がかかれたノートのイメージ

虫歯の治療にかかる費用や期間は、虫歯の進行度や選択する治療方法によって大きく異なります。また、保険診療と自由診療でも価格が異なります。

ここでは、保険診療で虫歯を治療する際の費用相場と治療期間の目安を紹介します。

<保険適用3割負担:虫歯治療にかかる費用と期間>

虫歯の進行度費用期間
初期の虫歯1,500円〜3,000円1日程度
中度の虫歯2,000円〜1万円(詰め物をする場合)1〜2週間程度(2〜3回の通院)
重度の虫歯7,000円〜2万円(被せ物をする場合)2〜3週間程度(2〜3回の通院)

自費診療の場合は、クリニックごとに価格設定が異なります。一般的に、保険適用よりも高額になるケースが多いです。希望に沿った治療ができるように、担当医師と相談しながら治療方針を決めると良いでしょう。

まとめ

虫歯菌イメージ

この記事では、虫歯ができる原因や進行別の症状、虫歯の予防方法や費用などについて解説しました。虫歯は誰でもなる可能性のある病気ですが、日々の生活習慣に注意し予防を心がけると、虫歯のリスクを軽減できます。

虫歯が進行するほど治療回数が増えて費用が高くなるため、安く抑えたい場合は早期発見や早期治療が大切です。定期的に歯医者で検診を受け、早期治療ができるように努めましょう。

虫歯治療を検討されている方は、神戸市垂水区にある春藤歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、マウスピース矯正(インビザライン)や小児矯正(インビザライン・ファースト)、ホワイトニングだけでなく、虫歯治療や歯周病治療などにも力を入れています。ホームページはこちら矯正相談もお待ちしております。

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