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知っておきたい!インビザラインの治療期間と注意点!

こんにちは。神戸市垂水区にある春藤歯科医院です。

歯科医療で使用するマウスピース

「インビザラインでの矯正治療に興味はあるけれど、どれくらいの期間がかかるの?」などの疑問をお持ちの方はいませんか。審美性を保ちながら歯並びを整えられるため、インビザラインで矯正を受ける方は増加しています。

今回は、インビザラインの治療期間や治療中の注意点などを解説します。インビザライン矯正に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザラインをする女性

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が提供しているマウスピース矯正のひとつです。世界100か国以上の国で1,500万人以上の方が選択しており、マウスピース矯正のなかでもポピュラーな治療法といえるでしょう。

インビザラインにはさまざまな種類があり、軽度〜重度の歯並びの乱れに対応しています。専用の3Dスキャナーを使用して歯をスキャンするため歯型を採取する必要がなく、1回のスキャンで治療完了までのすべてのマウスピースを製作できることが特徴でしょう。

インビザラインで使用するマウスピースは、薄く透明なため審美性を保ちながら治療することが可能です。また、歯に弱い力をかけて少しずつ歯並びを整えるため、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ない矯正法といわれています。

インビザラインの治療期間はどれくらい?

インビザラインの治療期間イメージ

インビザラインにはさまざまな種類があり、選択するものによって治療期間が異なります。部分矯正の場合は半年〜1年ほど、全体矯正の場合は1年半〜3年ほどが目安でしょう。

治療する範囲だけでなく、歯の移動距離や抜歯の有無などにも治療期間は大きく左右されます。

また、インビザラインをはじめ矯正治療には、歯を動かす矯正期間と整った歯並びを定着させる保定期間があります。保定期間は、1〜2年ほど設けるケースが一般的です。歯を動かすのにかかった期間と同程度とする歯科医院もあるでしょう。

保定を行わないと、歯がもとの位置に戻る後戻りが起こります。矯正治療後は必ず保定期間を設けるので、保定期間が完了するまでが矯正治療と考えたほうがよいでしょう。保定期間も合わせると、2〜5年程度の期間が必要になります。

ただし、歯並びには個人差があるため、治療期間はあくまでも目安です。矯正期間と保定期間を合わせて、ご自身のケースではどれくらいの治療期間が必要なのか確認する必要があるでしょう。

インビザラインの治療期間はどのように決まる?

インビザラインの治療期間への疑問

インビザラインでは、iTeroとよばれる機材で歯型をスキャンして治療計画を策定します。iTeroでスキャンしたデータは3D化され、治療完了までのシミュレーションが作られます。

コンピュータが治療計画を策定しますが、レントゲン写真や口内の写真を参考に計画を微調整しなければなりません。最終的な歯並び・噛み合わせは歯科医師と患者様が決定します。

作成されたシミュレーションでは、治療経過の歯の動きや治療期間などの確認が可能です。そのため、治療について説明する際に、治療期間の目安も伝えられるケースが多いでしょう。

インビザラインの治療期間が延長になることはある?

インビザラインのマウスピース

インビザラインでは、上述したとおり治療開始前に治療期間の目安を知ることができます。

しかし、あくまでも目安であるため、治療期間が延長になることもあります。

インビザラインの治療期間が延長になる原因は、以下のとおりです。

マウスピースの装着時間が不十分だった

インビザラインは取り外しが可能なため、自己管理が重要な治療です。インビザラインの十分な効果を得るためには、1日20〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。

装着時間が不足する日が続いた場合や装着しない期間があった場合、歯が計画どおり動かないでしょう。治療計画が乱れ、治療期間が延長になる可能性があります。

1日だけ装着時間が短くなった・付け忘れただけであれば、治療に大きな影響は与えません。

しかし、装着時間が短い日が続くと歯の動きが遅れます。食事やブラッシングのとき以外は、なるべく装着するように習慣化しましょう。

マウスピースを正しく装着できていない

正しくマウスピースを装着できていないと、歯が動かず治療期間が延長になる可能性があります。インビザラインのマウスピースは、歯としっかり密着していないと適切に矯正力が働きません。

マウスピースが浮いた状態で装着し続けると、動かしたい方向にうまく矯正力が働かないのです。計画どおりに歯が動かず、治療期間が延長になるでしょう。

歯が誤った方向に動いた場合は、マウスピースが入らなくなる可能性があります。再製作して治療する必要があるでしょう。

マウスピースの再製作には数週間かかるため、新しいマウスピースが届くまで矯正治療が中断されます。治療期間の延長を防ぐためにも、正しくマウスピースを装着しましょう。

マウスピースを破損・紛失した

マウスピースを破損・紛失して再製作が必要となった場合、治療期間も延長になります。マウスピースが完成するまでの期間は、1枚前のマウスピースを使用して後戻りを防ぐことが多いです。

破損・紛失した際は、速やかに歯科医院に連絡しましょう。

虫歯・歯周病になった

インビザライン治療中に虫歯や歯周病になると、治療を優先する可能性が高いです。虫歯・歯周病の治療が完了するまで、矯正治療を中断することがあるのです。

インビザラインを一時的に中断するため、治療期間も延長になります。マウスピース装着中は唾液の自浄作用などがうまく働かないため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

ブラッシングなどのセルフケアをしっかり行う必要があるでしょう。

リファインメントを行った

リファインメントとは、計画どおりに歯が動かなかった場合や、より理想に近い歯並びを目指す場合にマウスピースを追加して歯並びを修正する作業のことです。理想の歯並びを目指すために必要な工程ですが、マウスピースの枚数が増えるので治療期間も延長になります。

インビザライン矯正では、リファインメントを行う方が少なくありません。2〜3回ほど行うケースが一般的です。

1回のリファインメントで追加されるマウスピースは、20枚前後でしょう。

インビザラインの治療期間中の注意点

インビザラインの治療期間中の注意点イメージ

インビザラインの治療期間を延ばさないためには、治療をスムーズに進めることが重要といえます。

計画どおりに治療を進めるために注意すべきことは、以下のとおりです。

装着時間・交換時期を厳守する

インビザラインは、1日20〜22時間マウスピースを装着し、歯科医師に指示された期間で新しいマウスピースに交換して治療を進めます。装着時間や交換時期を守らなければ、十分な効果が得られません。

マウスピースは食事とブラッシングのとき以外の時間は装着しましょう。マウスピースの交換時期を忘れる方は、カレンダーに記入する、スマホのリマインダー機能を活用するなど、忘れないように対策してください。

マウスピースの取り扱いに注意する

インビザライン治療中に起こりやすいトラブルとして、マウスピースの紛失・破損が挙げられます。紛失・破損した場合はマウスピースの再製作が必要になり、治療期間が延長になるでしょう。

マウスピースを外した際は、必ずケースに入れて保管してください。保管場所を決めていないと、誤って捨てる可能性が高いです。外出先で忘れる原因にもなりかねません。

また、マウスピースの着脱を誤った方法で行うと破損するリスクがあるため注意が必要です。マウスピースを噛んで装着する、無理やり外すなどすると、破損する可能性があります。

マウスピースは薄く割れやすいため、取り扱いには注意しましょう。

チューイーを使用する

インビザラインは、マウスピースとご自身の歯がしっかりと密着していないと適切な矯正力が働きません。マウスピースと歯をしっかり密着させるためには、チューイーとよばれるロール状の道具を使用します。

マウスピースを装着する際にチューイーを噛むことで、マウスピースと歯がしっかりと密着し適正な矯正力が歯にかかります。マウスピースを装着する際は、必ずチューイーを使用してください。

セルフケアをしっかり行う

インビザライン治療中はマウスピースを装着するため、唾液の自浄作用や再石灰化などの働きをうまく得られません。食べカスやプラークなどの磨き残しがあると、ふだん以上に虫歯や歯周病になりやすいため注意が必要です。

マウスピース装着中は糖分が含まれていない水以外の飲食物を摂らないようにしてください。水以外のものを飲食したあとにマウスピースを装着する場合は、ブラッシングとマウスピースの洗浄を行いましょう。

歯科医師の指示どおりに通院する

インビザラインは、ワイヤー矯正と比較して通院頻度が少ないです。患者様の負担が少ないことがメリットでしょう。

歯科医院によって異なりますが、1〜3か月に1回の頻度で通院するよう指示されることが多いです。受診した際は、歯の動きや口内の状態を確認します。

通院を怠ると、計画どおり治療が進まないリスクが高まるでしょう。マウスピースの取り扱いはもちろん、通院間隔も歯科医師の指示をしっかりと守ってください。

まとめ

インビザラインのマウスピースとケース

インビザライン矯正にかかる期間は、部分矯正で半年〜1年ほど、全体矯正で1年半〜3年ほどといわれています。

ただし、矯正治療には歯を動かす矯正期間と、整った歯並びを固定させる保定期間があります。矯正期間が完了したら終わりではなく、1〜2年ほど保定する必要があるのです。

インビザラインは取り外し可能なマウスピースを使用して治療を行うため、自己管理が必要不可欠です。歯科医師の指示どおり使用しないと、治療期間が延長になるでしょう。

インビザラインをはじめ矯正治療は、歯並び・噛み合わせによって治療にかかる期間が大きく異なります。ご自身の治療期間がどのくらいなのか気になる方は、歯科医院を受診して確認しましょう。

インビザラインを検討されている方は、神戸市垂水区にある春藤歯科医院にお気軽にご相談ください。

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