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ホワイトニングが痛いのはなぜ?メカニズムや対処法・予防法について

こんにちは。神戸市垂水区にある春藤歯科医院です。

ホワイトニングは痛いというイメージをおもちの方がいるかもしれません。いくらホワイトニングで白くて美しい歯を目指せるからといって、施術中や施術後に痛みがあると聞くと不安に感じるでしょう。

今回は、ホワイトニングで痛みを感じる原因や痛いときの対処法、痛みを予防する方法などについて解説します。

ホワイトニングのメカニズム

ホワイトニングの機械

ホワイトニングで歯が白くなるメカニズムは、過酸化水素や過酸化尿素といった漂白成分が歯の表面や内部に作用することにあります。これらの成分がエナメル質に浸透し、歯の表面や内部に溜まった着色物質を分解します。

歯の表面には、飲食物や喫煙などの生活習慣によって付着した色素が蓄積します。これらの色素は歯の内部にまで浸透することがあり、歯ブラシでは取り除けないことが多いです。

ホワイトニングでは、この内部に入り込んだ色素を分解し、歯本来の白さを取り戻すことができます。

ホワイトニングが痛いのはなぜ?

ホワイトニングで使用する複数の薬剤

ホワイトニングで痛みを感じる原因には、以下のようなことが考えられます。

ペリクル層が剥がれている

歯の表面にはペリクルと呼ばれる歯の保護膜が存在していて、飲食物に含まれる酸によって歯が溶けないように歯を保護しています。

しかし、ホワイトニングではペリクルを剥がして歯を白くさせるため、ペリクルが再生されるまでの間は一時的に知覚過敏の症状が現れることがあるのです。

この痛みは、歯を白くさせる過程で発生するものです。ペリクルが再生されれば痛みは落ち着くため、過度に心配する必要はありません。

むし歯がある

むし歯によって歯が溶かされていると、象牙質と呼ばれる部分が剥き出しになります。この状態でホワイトニングをすると、薬剤が象牙質に浸透して、強い痛みを感じることがあるのです。

歯が割れている・ヒビがある

歯が割れていたりヒビが入っていたりする状態でも、象牙質に薬剤が染み込みやすくなり、痛みを感じるケースがあります。歯が損傷するのは、怪我や事故などで歯を強く打つこと以外にも、歯ぎしりや食いしばりの癖などが原因で起こることもあります。

一見、問題がないように見えても、よく歯を見てみると小さなヒビが入っていたり、気づかないうちに歯が割れていたりするケースも少なくありません。

歯茎が下がっている

歯茎が下がっている状態でホワイトニングをしたときにも痛みを感じることがあります。加齢や歯周病、強すぎる力でのブラッシングによって歯茎が下がることがあります。歯茎が下がると象牙質が露出して、ホワイトニングをしたときに痛みを感じることがあるのです。

薬剤が歯茎に付着した

ホワイトニングで使用する薬剤が歯茎などの粘膜に触れると、ピリピリとした痛みを引き起こすことがあります。

歯科医師や歯科衛生士によって行われるオフィスホワイトニングでは、濃度が高い薬剤を使用するため、しっかりと歯茎を保護したうえで施術を行います。

一方で、ご自宅で行うホームホワイトニングでは、使用量や使用方法を守らないことが原因で薬剤が歯茎に付着するトラブルが起こりやすいでしょう。薬剤が歯茎や唇などに触れると痛みの原因になるため、付着したときはすぐに拭き取るようにしてください。

薬剤の濃度が高い

ホワイトニングの薬剤の濃度が高すぎると、神経を刺激しやすくなるため痛みが出やすいでしょう。とくに、高濃度の薬剤を使用するオフィスホワイトニングではこのような問題が起こりやすいといえます。

ホワイトニングによって強い痛みを感じる場合は、歯科医師や歯科衛生士にその旨を相談してください。

エナメル質が薄い

エナメル質が薄いと、薬剤の刺激が象牙質に伝わりやすくなるため、痛みを感じやすいでしょう。

歯ぎしり食いしばりの癖があったり、ブラッシングの力が強すぎたりするとエナメル質が薄くなりやすいです。また、酸性の飲食物を口にすると、酸によってエナメル質が溶かされて薄くなることもあります。

歯のエナメル質が薄いとホワイトニングで痛みを感じるだけでなく、虫歯になるリスクも高まるため注意が必要です。

ホワイトニングの痛みはいつまで続く?

ホワイトニングの痛みはいつまで続くかイメージ

むし歯や歯のひび割れ、歯茎が下がっているなどの問題がない場合でも、ホワイトニングの施術後に痛みが生じるケースがあります。

正常な場合であれば、痛みは1日〜2日程度で治まることがほとんどです。ホワイトニングの薬剤によって剥がされたペリクルは通常、24時間程度で再生するためです。

しかし、2日以上経っても痛みが続くときは、歯に問題があったり神経に影響が出ていたりする恐れがあります。早めに歯科医師に相談しましょう。

ホワイトニングで痛いと感じたときの対処法

歯ブラシと歯磨き粉

ホワイトニングで痛いと感じたときにはどのように対処したらいいのでしょうか。ここでは、ホワイトニングで痛いと感じたときの対処法について解説します。

冷たいものや熱いものは避ける

ホワイトニング後、ペリクルが剥がれている状態で冷たいものや熱いものを口にすると痛むことがあります。そのため、ホワイトニングをしてからペリクルが再生されるまで24時間程度は冷たいものや熱いものを口にするのは避けましょう。

お口の中を清潔に保つ

ホワイトニング後に痛む場合、薬剤がお口の中の粘膜に付着していたり、薬剤をしっかり取り除けていなかったりする可能性があります。歯磨きやうがいをしてお口の中を清潔に保つことで痛みが和らぐ可能性があります。

歯科医師に相談する

ホワイトニング後、2日以上経っても痛みが続く場合は、むし歯や歯の破損などのトラブルが考えられます。ホワイトニングを繰り返してもまた同様の痛みがでる可能性があるため、歯科医師に相談してください。

ホワイトニングの痛みを予防する方法

フロスを使用している人

ホワイトニングを検討されている方のなかには、痛みが不安で治療を躊躇しているという方もいるかもしれません。最後に、ホワイトニングの痛みを予防する方法をご紹介します。

むし歯治療を終えておく

むし歯があると、薬剤を塗布したときに痛みを感じやすくなります。そのため、むし歯がある場合は、ホワイトニングの前に治療しておきましょう。久しぶりにホームホワイトニングを行うときには、先にむし歯などのトラブルの有無を歯科医院でチェックしてもらうと安心です。

むし歯や歯周病を予防する

今後ホワイトニングをしたいと考えている方は、日頃からしっかりと歯磨きをしてむし歯や歯周病を予防しましょう。

歯と歯の間や歯と歯茎の境目には汚れが溜まりやすいです。歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助清掃用具を使用して、細かい部分に付着した汚れもしっかり落としてください。また、歯科医院で定期的に歯のクリーニングを受けるとさらに口内を清潔に保てるでしょう。

知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

ホワイトニング前から知覚過敏用の歯磨き粉を使用することもホワイトニング時の痛み予防につながります。知覚過敏用の歯磨き粉に含まれる成分には、歯に伝わる刺激を軽減させる効果があります。

なお、歯を磨くときに力を入れすぎると、歯が傷ついて痛みが生じる恐れがあるため、優しく磨くように心がけましょう。

まとめ

ホワイトニングによって歯が白くなった男性

ホワイトニング時には、ペリクルが剥がれることや歯茎が下がっていること、むし歯があることなどが原因で痛みを感じることがあります。

痛みはホワイトニングの施術後、1〜2日程度で治まるケースがほとんどです。我慢できないほどの痛みがある場合や痛みが2日以上続く場合は、むし歯になっていたり歯が割れていたりする可能性があるため、歯科医師に相談してください。

ホワイトニングを検討されている方は、神戸市垂水区にある春藤歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、マウスピース矯正(インビザライン)や小児矯正(インビザライン・ファースト)、ホワイトニングだけでなく、虫歯治療や歯周病治療などにも力を入れています。ホームページはこちら矯正相談もお待ちしております。

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