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乳歯の虫歯治療方法について|放置リスクや子どもが怖がるときの対処法

こんにちは。神戸市垂水区にある春藤歯科医院です。

乳歯も永久歯と同様に虫歯になるため、子どもの歯の健康管理は非常に大切です。乳歯はエナメル質が柔らかく虫歯が進行しやすいため、早期発見と適切な治療が欠かせません。乳歯の虫歯を放置すると、後に生えてくる永久歯に悪影響が及ぶリスクがあります。

この記事では、乳歯の虫歯の進行度に応じた治療方法や予防法、子どもが怖がらずに治療を受けられるための対策について解説します。

乳歯も虫歯になる

乳歯の虫歯イメージ

乳歯も永久歯と同様に虫歯になります。乳歯は永久歯と比べてエナメル質や象牙質が薄いため、虫歯が発生しやすい特徴があります。エナメル質は歯を虫歯から守る役割を持っていますが、乳歯はエナメル質が薄く柔らかいため酸や虫歯菌への抵抗力が低いのです。

また、乳歯は大人の歯より柔らかく、一度虫歯ができると進行が早いため、症状が悪化するまでに時間がかかりません。発見が遅れると、わずか1週間でも悪化する可能性があるため、早期に歯科医へ相談することが重要です。

乳歯の虫歯の治療方法

初期の乳歯虫歯治療であるフッ素塗布イメージ

乳歯の虫歯の治療方法は、進行段階によって異なります。以下に、段階別の治療方法を説明します。

初期の虫歯

初期段階の虫歯は、歯の表面が白く濁ることが特徴です。この段階では痛みなどの自覚症状はほとんどありません。

初期の虫歯は、歯を削らずに治療することが可能です。フッ素を塗布してエナメル質を強化し、虫歯の進行を抑えます。また、歯磨き習慣や食事内容を見直し、虫歯を予防する生活習慣を心がけることが大切です。

象牙質に達した虫歯

虫歯が象牙質まで進行すると、冷たいものや甘いものに反応して痛みを感じることが増えてきます。

象牙質の虫歯は、感染した部分を削り取り、レジン(合成樹脂)などで詰め物をして修復します。乳歯の柔らかい歯質を守るため、削る量を最小限に抑えつつ、しっかりと虫歯部分を取り除きます。

神経に達した虫歯

虫歯が神経にまで進行すると、強い痛みを伴うことがあります。痛みで眠れなくなる場合もあるでしょう。

この段階では根管治療が必要です。神経を取り除いて歯の内部を清掃・消毒した後、薬剤を詰めて被せ物で保護します。根管治療は負担が大きいため、できるだけ虫歯が進行する前の段階での治療が推奨されます。

歯の根元に膿がたまった場合

歯の根元に膿がたまると、腫れや発熱、全身の不調を引き起こすことがあります。

膿が溜まった場合も根管治療が必要です。場合によっては抜歯が必要なケースもありますが、乳歯をなるべく残すため慎重に治療法を検討します。

乳歯の虫歯の放置リスク

乳歯の虫歯を放置して歯並びが悪くなった口腔内イメージ

乳歯の虫歯を放置すると、今後生えてくる永久歯にも深刻な影響を及ぼす危険性があります。ここでは、乳歯の虫歯を放置することで起こり得るリスクについて紹介します。

永久歯の歯並びが悪化する

乳歯が虫歯になると、生えてくる永久歯にも悪影響を及ぼすことがあります。たとえば、乳歯の虫歯が進行して早期に乳歯が抜けてしまうと、そのスペースを埋めるために隣の歯が移動します。

この場合、永久歯が生えるための十分なスペースが確保できなくなるかもしれません。永久歯が正しい位置に生えず歯並びが乱れ、将来的に矯正治療が必要になる可能性が高まります。

永久歯が十分に発育しない恐れがある

乳歯の根にまで虫歯が達すると、永久歯が変色したり、エナメル質が十分に形成されないエナメル質形成不全を引き起こすリスクが高まります。エナメル質の不完全な永久歯は虫歯になりやすいため、お子様の歯の健康にとって長期的なリスクとなります。

口腔内の環境が悪化する

乳歯の虫歯を放置すると、口腔内で虫歯菌が増殖し、永久歯が生えたときに感染しやすい環境をつくってしまいます。虫歯菌が口腔内に多いと、永久歯が生えた直後から虫歯にかかりやすくなるため、早い段階での予防と治療が欠かせません。

顎の発達に悪影響を及ぼす

乳歯が虫歯で痛みを感じるようになると、お子様は虫歯のある側を避けて噛む癖がつく場合があります。偏った噛み方が続くと、顎の発達が偏り、顔のバランスや噛む力に影響が出ることがあります。

成長期の顎の発達には、両側でバランスよく噛むことが重要です。

乳歯の虫歯の治療を子どもが怖がるときの対処法

乳歯の虫歯の治療を子どもが怖がるときの対処法である保護者の見守りイメージ

子どもが乳歯の虫歯治療を怖がるのは珍しいことではありません。適切な準備や対応で恐怖心を和らげ、歯科医院での治療がスムーズに進むようサポートできます。

ここでは、子どもが歯科医院に対する恐怖を減らし、安心して治療を受けられるようにするための対処法を紹介します。

歯科医院にポジティブな印象を持たせる

歯医者は痛い・怖い場所というイメージを与えないよう、ポジティブな説明を心がけましょう。「歯をピカピカにしてもらおうね」「バイキンを退治しに行こう」など、前向きな言葉で歯科医院の役割を伝えると、子どもも安心しやすくなります。

決して「悪いことをしたら歯医者に行く」などの叱り文句として歯科医院を使わないようにしましょう。子どもが歯医者に対して恐怖を抱かないようにすることが大切です。

予約時間に配慮する

子どもの機嫌がよい午前中や昼寝後など、生活リズムに合った時間に予約を取ることもポイントです。空腹や眠気が原因で不機嫌になりやすい時間帯を避け、できるだけリラックスした状態で受診できる時間を選びましょう。

安心できる環境を整える

歯科医院によっては、キッズスペースを設置している場所もあります。待ち時間中にリラックスできるよう、絵本やおもちゃを持参しておくと子どもの緊張を和らげるのに役立ちます。

また、子どもが多く通っている歯科医院を選ぶのも良い方法です。周りに同じような年齢の子どもがいると安心感が増すでしょう。

治療中は近くで見守り、積極的に褒める

治療中は保護者がそばで見守り、必要であれば声をかけてあげることで、子どもは安心しやすくなります。また、治療中や治療後には「よく頑張ったね」「お口を開けられて偉いね」など、小さな進歩を褒めることも大切です。

褒められることで歯科医院への抵抗感が和らぎ、次回の受診も前向きに考えられるようになるでしょう。

使用器具の説明を事前にする

診療台に座ると、子どもは知らない器具を見て不安を感じることがあります。歯科医師やスタッフに協力をお願いし、治療の前に器具や使用する手順を簡単に説明してもらうと良いでしょう。

また、歯科治療の道具が出す音や風についても事前に知らせておくと、実際に治療を受ける際の恐怖を減らせるでしょう。

乳歯の虫歯を予防するには

乳歯の虫歯予防のための定期歯科検診を受ける女の子

乳歯の虫歯予防は、家庭でのケアが基本です。日常生活の中で虫歯を防ぐための習慣を取り入れましょう。

食事やおやつの時間を決める

食事やおやつの時間を決めてダラダラ食べを避けることが、虫歯予防には重要です。食事をすると口の中が酸性になり、歯が溶けやすくなります。

食事と食事の間に時間を設けることで唾液が酸を中和し歯が再石灰化され、虫歯ができにくい環境が保たれます。

砂糖を含む食品を控える

お菓子やジュースなど、砂糖を多く含む食品を頻繁に摂ることは、虫歯の大きな原因となります。甘いものを完全に避けるのが難しい場合は、食べるタイミングを決めるなどの工夫をすると良いでしょう。

糖分の摂取頻度を減らすことで、虫歯のリスクを軽減できます。

フッ素入り歯磨き粉を使用する

フッ素は、歯の表面を強化し虫歯菌による酸から歯を守ってくれます。フッ素入りの歯磨き粉を使うと、日常的なケアでも虫歯予防の効果が高まります。

子どもが使いやすい味のフッ素洗口剤も販売されているため、歯磨き後の仕上げに使用しましょう。また、歯科医院でのフッ素塗布は自宅ケアでは得られない効果が期待できるため、定期的に受けると良いでしょう。

毎日の歯磨き習慣をつける

乳歯の虫歯予防において、歯磨きは欠かせません。特に食事の後や寝る前の歯磨き習慣を身につけることで、口の中に残った食べカスやプラークを取り除き、虫歯菌の増殖を抑えられます。

小さなお子様の場合は、保護者が仕上げ磨きを行い、歯と歯の間や奥歯の汚れを丁寧に取り除いてあげましょう。

定期的に歯科検診を受ける

家庭でのケアだけでは限界があるため、歯科医院での定期検診が重要です。早期に虫歯を発見し適切な治療を受けることで、乳歯の健康を長く保てます。

また、歯科検診ではブラッシング指導やクリーニングも受けられるため、家庭でのケアの効果もさらに高まります。

まとめ

乳歯の虫歯を治療し笑顔を見せる女の子

乳歯の虫歯は進行が早く、永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早期発見と治療が重要です。乳歯は永久歯よりエナメル質が薄く虫歯になりやすいため、フッ素塗布や正しい歯磨き習慣で予防を心がけましょう。

虫歯が進行した場合は、状況に応じた治療が行われます。乳歯の虫歯を放置すると、永久歯の歯並びやエナメル質形成に影響が出る恐れがあります。日常生活では食習慣に気をつけ、適切な予防策を取り入れましょう。

乳歯の虫歯治療を検討されている方は、神戸市垂水区にある春藤歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、マウスピース矯正(インビザライン)や小児矯正(インビザライン・ファースト)、ホワイトニングだけでなく、虫歯治療や歯周病治療などにも力を入れています。ホームページはこちら矯正相談もお待ちしております。

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